気まぐれ男子にご注意ください!
「羽音ちゃんも俺のこと名前で呼んで?」
「達哉、くん?」
「そうそう!」
瀬上くん……、じゃなくて達哉くんは私のことサラッと名前で呼んでたけど、自分が呼ぶってなると、やっぱり照れるなぁ。
こんなことがサラッとできちゃうあたり、やっぱり人気者は違いますなぁ!
「そういえばさ」
「ん?」
「羽音ちゃんって夏休みの説明会?係みたいなのにも選ばれたんだよね?」
「んー、まあ、選ばれたっていうか…」
「雅人に、選ばれたんでしょ?」
「そう、みたい」
『俺が野々宮がいいって言ったのに、ペアの女子』
神田くんのイケボで頭の中で忘れられない台詞を再生する。
うん…何回聴いても最高。
「ほんっと、雅人は羽音ちゃんお気に入りだよな〜」
「まっさか!!!お気に入りっていうか、私が勝手に喋ってるから都合がいいんだと思うけどなぁ…」
神田くんにお気に召されてるような行為をされたことないし…。
いつだって、好意は一方通行だけど、私はそれでいい。
神田くんを好きでいられたら、それでしあわせだから。
「んーーー、羽音ちゃんの、鈍感天然!」
「えええ???」
私は鈍感でも天然でもないと思うけど…。
しーちゃんにもよく言われるんだけど…2人とも私をなんだと思ってるんだ!