羽をくれた君へ。
「あっ、雫、この人がここのオーナーで美紅さんの旦那さん。」


「えっ、美紅さん・・・・・・えーーー!!嘘っ!!」


美紅さんが結婚してたことにもびっくりだけど、この人が旦那さんって・・・・・


美紅さんの好みが分かんない・・・・・・


だって、美紅さんめっちゃいい人なのに、この人1歩間違ったらきっと不良・・・・・・


私が驚いていると魁音が笑った。


「あははは!雫、思ったこと全部声に出てる。」


「えっ!?あっ、ご、ごめんなさい!!」


私が謝ると男の人は笑って「いいよ。いいよ。いつも美紅がお世話になってるね。」って言ってくれた。


意外と優しい人なのかも。


「俺の名前はカタカナでリクな。よろしく。雫ちゃんだっけ?」


「あっ、よろしくお願いします。リクさん。」


挨拶して私は周りを見渡す。



「っていうか、そのー、ここって何?」


「あぁ。ここは音楽スタジオ。」


「音楽スタジオ!?」
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