羽をくれた君へ。
「うん。・・・・・やっぱり魁音は黒が似合うね。」


私と同じTシャツにスキニーパンツを合わせて、首にはゴールドのネックレス。


そして、黒のスニーカー。


周りから見たらペアルックみたいだよね。


下に降りるとリクさんがいた。


「おぉー!ペアルックじゃん!!」


やっぱりそう言われるか。


「へへっ!楽しみなんだー!!リクさん、行ってきます!!」


「おぅ。楽しんでこい!!・・・・・魁音。気をつけろよ。」


「うん。分かってる!!」


魁音との会話の意味がよく分かんなかったけど、私達はフェス会場に向かった。


電車で約1時間。


「「ついたーーーーー!!」」


当たりは人、人、人!!


たくさんのファンで溢れかえってる。


「始めてきた。・・・・・・・・凄いね!!」


「俺も始めて。・・・・・・・空気感半端ないな。」


最初は私達が一番好きなバンドのライブを見に行く。


はぐれないようにって魁音が手を繋いでくれる。

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