渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
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その夜、城ではアルハジャール国王、ハミールを歓迎する宴が催された。
弦楽器の優美な音楽に合わせ、艶やかな衣を纏った踊り子達が舞う。
ナディア国では、アルハジャール国と同じで、地面に上質な絨毯を敷き、そこに酒や果物の盛られた皿を並べ、座るのが宴の形式だった。
「ガイアス、カルデアと仲直りしていないのか?」
杯の中で揺れる酒を、煽るように飲み干したガイアスに、ハミールは尋ねる。
ハミールに視線を向けると、その顔は楽しげで、ガイアスは忌々しそうに睨みつけた。
「お前のせいだぞ、ハミール」
「俺のせいにするなよ、ガイアス。そもそも、強引なお前らしくもない。何故、カルデアに対し一歩引いている?」
侍らせた女を抱き寄せながら、ハミールは優雅な仕草で首を傾けた。
ガイアスは、見破られたと内心ドキリとしたが、親友に促されて、本音を零す。
「……カルデアは、そこら辺の女と違う。繊細で、近づき方を間違えれば、壊れる」
「ほう……それで、大事にしすぎた挙句、手を出せずにいる……と」
「わざわざ言わなくとも、わかっている!」
苛立たしげに、いつもより早いペースで酒を煽り続けるガイアスの肩に、ハミールが手を置いた。