渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~



「私は……その、体を動かしたくて、手伝いをしていただけなのです」

「ほう……ますます、不思議な女だな。カルデアは、何か人を惹きつける魅力を持っているようだ」


月夜の下、ハミールはジリジリとカルデアに近づく。

まるで、蛇にでも向かって来られているかのように、カルデアは体を強ばらせた。


「えっ……と、そう……なのですか?」

(なぜ、ハミール様は近付いてくるの!?)


身の危険を感じて、カルデアはハミールが近づく分だけ後ずさる。

でもすぐに、背中に壁が当たると、カルデアはこれ以上逃げられないと絶望した。


「っ……!」

「おや、もう逃げ道は無いようだな、カルデア」


舌なめずりをしたハミールは、カルデアの両手首を掴むと、そのまま壁に強く押し付けた。

そして、膝をカルデアの足の間に押し込む。


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