渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「ハミール様、何を……っ」
「ガイアスに免じて、お前を諦めるつもりだったが、やはり止めた」
「えっ……」
「俺に怯えたような反応を示すその美しい顔、申し分ない肉体に、堪らなく惹き付けられる」
ハミールはその唇をカルデアの頬に這わせた。
それに、カルデアは嫌悪感から、吐きそうになる。
「やっ……!」
(嫌っ……ガイアス様っ、助けて!)
目に涙が滲み、カルデアはギュッと目を閉じた。
「カルデア!!」
突然、名前を呼ばれた。
目を開けるより先に、カルデアの拘束が解け、代わりに温かい温もりに包まれる。
その強い腕と太陽の匂いに、カルデアは抱き寄せたのが、ガイアスだとすぐに気づいた。
「あっ……ガイアス、様ぁ……っ」
振り返ってガイアスの顔を見た瞬間、カルデアはホッとしたからか、情けない声で泣き出した。
一度、ヘルダルフの妻となった身だが、その身はまだ純潔。
男性にあのように触れられたのは初めてで、カルデアは怖かったのだ。