渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「だから、今まで生きてきた時間、私は何一つ後悔していないの」
(それが、あなたに出会うために必要な運命なのだと思えば、何も後悔する事は無いわ)
晴れ晴れとした表情で言い切ったカルデアを、ガイアスは照りつける太陽を見るかのように眩しそうに見つめる。
「お前は、気高い……さすがは、俺の王妃だと感服する」
「あなたには、敵わないわ」
「それは俺のセリフだ、愛しい王妃」
ガイアスは、カルデアにの頬に顔を近づけると、掠めるだけの口付けを落とした。
昼下がり、愛しい人と過ごす平和な時間。
そんな幸せな時間にヒビを入れるように、慌てた様子のシュドが駆け寄ってくる。
「ガイアス様!」
「シュドか……何があった」
シュドの顔に珍しく焦りが映っている事に気づき、ガイアスは夫から王の顔へと戻る。
その隣でカルデアは、胸が嫌にざわめくのを感じていた。