渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「……そもそも、アルナデール国の国力が弱すぎる。あれでは、王家が機能していない証拠だ」
ガイアスの呟きに、大臣達は頷いた。
そして、心変わりしてくれたのかと、大臣達からの離縁の声に拍車がかかる。
だが、ガイアスは全く別の事を考えていた。
「国力……そうか」
(ならば、アルナデール国が自ら立てる土台を、作るのはどうか)
ガイアスは、酷い仕打ちを受けたイナダール国でさえ、母国と言ったカルデアの言葉を思い出す。
カルデアの心を守るには、カルデアの生きた場所、大切な者を同時に守る事だとガイアスは気づいたのだ。
「……俺は、カルデアを、王妃を諦めるつもりはない」
ガイアスの一言に、大臣達の顔はまたもや青くなる。
「国王陛下!」
「お考えを改めてくださいませ!」
ガイアスはざわつく大臣達を見渡すと、ドンッと激しく発言席の机に手を付き、黙らせた。
空気が凍りついた所で、ガイアスは口を開く。