渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「俺と王妃の婚礼は、議会で決まったはずだが、今更破棄しろなどと、どういう事か」
そう、カルデアとの婚礼は、議会によって大臣の過半数が可決し決まった事だった。
あの時、カルデアは使用人や兵士達からの信頼も熱く、反対派もいたが、問題なく可決した。
「結婚というのは、簡単に破棄したり出来るものでは無い。共にあると神に誓った言葉さえ偽りになってしまう!」
「それはそうですが、状況は刻一刻と変化するのです」
「話をすり替えるな!俺は議会で可決された内容を簡単に間違っていたなどと覆す、大臣等の発言の責任について問うている!」
ガイアスの声が、会議室に響き渡る。
その言葉の重みに、大臣達は言葉を失い、各々が自らに問いかけていた。
「何もしないうちから諦めるな、お前達は誇り高きナディア国の頭脳だろう!」
「国王陛下……」
「国と国の宝である王妃……どちらも守り、ついでに他国にも恩を売りつけてやるくらいの根性を見せてやれ」
不敵なガイアスの笑顔に、「国王陛下の言う通りだ」と大臣達の士気が上がる。