渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「すみません、まだ大臣皆さんのお名前を覚えられていなくて……」
「ルドルフと申します」
「ルドルフ大臣、ガイアスに……国王陛下に御用ですか?」
そう尋ねると、ルドルフ大臣は人の良さそうな笑みを浮かべて、カルデアの手を取った。
「カルデア様に用があるのですよ」
「わ、私ですか?」
(大臣が私に訪ねてくるなんて、どういう事かしら?)
不思議なに思いながらも、ルドルフ大臣の言葉に耳を傾ける。
「先の議会の話を、カルデア様は聞きましたか?」
「えぇ、アルナデール国を、再建すると」
カルデアは、ガイアスの話を思い出してそう答えた。
「そうです、そこでカルデア様に至急、アルナデール国の財源になりそうな特産物の事をお聞きしたかったのですよ」
「あぁ、そうでしたか!」
(それなら、私にも力になれる事がありそうね)
カルデアは自分にも出来る事があるかもしれないと、内心喜びながら頷く。