渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~


「アルナデールまで、あと三週間もすれば着く。それまで、王妃様もお暇でしょう」

「え……?」

「ここの、看守の相手でも任せますよ」


下卑た笑みで笑うルドルフ大臣の背後から、屈強な男が二人現れる。

舌なめずりをしながら、荒い呼吸で近づいてくる男達に、カルデアは血の気が失せていくのを感じた。



「い、嫌……」


「これは上玉だな、見た事のねぇ色白の肌してら。金髪も綺麗だし、なにより王妃を穢すっていうのが唆るよなぁ?」


カルデアはガタガタと震えながら、牢の壁に貼り付くようにして、男達を見つめる。


(このままでは本当に………嫌っ、この身はガイアスだけのモノなのに……っ)


助けを求めたくても、ここは船の上だ。
誰も助けにこれないという現実に、カルデアは絶望する。


「王妃様、俺達と楽しもうなぁ、ヒヒッ」

「い、嫌ぁーっ!!」


男達の手が、カルデアのドレスをビリビリと裂いた。

そのせいで胸元と足が顕になり、カルデアは隠すようにして服を手繰り寄せる。


「優しくしてやるから、大人しくしてろよー?」

「王妃様の事、ちゃんと怪我してやるからさぁ!」


(ごめんなさい、ガイアス……っ)


さらに距離を詰めてくる男達に、カルデアはもうお終いだとギュッと目を瞑った。


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