渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~


この胸のざわめきが恋なのだろうと、ガイアスは確信していた。


「あぁ、俺はカルデアに恋をしている。そしてゆくゆくは、カルデアを娶りたいと考えているぞ」

「そんなガイアス様に、朗報ですよ!」

「なんと!教えてくれ、マオラ」


(マオラは、カルデアの事に関しては、側近のシュドより役に立つな)


ニコリと笑うマオラに、ガイアスは食い入るように、身を乗りだした。


「はい、カルデア様は、ナディア国にどんなお花咲いているのか、見てみたいそうですよ」

「……は、花ぁ?」


自分でも素っ頓狂な声が出たなと、ガイアスも自覚していた。

ただ、王女が高価な宝石やドレスではなく、花を欲しがる事に驚いたのだ。


「カルデアは貧困国の出身だし、イナダール国でも使用人同様の酷い扱いだったと聞く。ならば、高価なモノに憧れるものでは無いか?」


(綺麗なモノを見て、纏えば、喜ぶと思ったのだが……)


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