渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~


「うーん……庶民からすると、その反対ですね」

「反対?」

「貧相な生活に慣れている私達は、高価なモノを突然贈られても、身に余るといいますか……。って、カルデア様は王女様なんですけどね!」

「いや……そういうものなのかもしれんな」


カルデアは、まるで自分の事のように民に心を裂く。

自国でも民の事を思い、生活格差を合わせていた可能性も十分にあった。


「カルデアは、優しすぎるのだ……」

「それに、女神様がこの地に降り立ったかのように、美しいですよね。城でも、あの方は誰だと、噂が広まっていますよ」

「それは、俺の耳にも入っている」


カルデアは、この国にはいない白い肌と金の瞳と髪を持っている。

それだけでもかなり目立つのだが、スッキリとした輪郭に、形の良い二重の目、整った鼻筋にふっくらとした赤い唇、男の誰もがそれを食してみたいと思うほどに、魅力的だ。


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