渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「だから、嫌わないでくれ、俺の愛しい人」
「ガイアス……様っ?」
「…………」
まるで、子供のようにしがみつくガイアスを、カルデアは何故か振り払えなかった。
ガイアスが不安に震えているように思えてつい、その背に手を回す。
ガイアスは暫くカルデアを抱きしめると、静かにその腕を解いた。
「さて、今度の贈り物は、お前が気に入ってくれるといいんだが……」
「ガイアス様……?」
「じっとしていろよ……よっと」
言われた通りにじっとするカルデアの背と膝の裏に腕を差し込むと、ガイアスは突然、カルデアを横抱きにした。
「あ、あの……っ!?」
「安心しろ、俺は力持ちだからな。それに、カルデアは羽根のように軽いから、落としたりしないぞ」
(そ、そういう問題ではなくて……!)
心の中で叫ぶカルデアに、ガイアスは自信満々にそう答えると、ツカツカと扉へと歩き出す。