渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~



「それから、ナディア国の伝統衣装も似合っているな」

「あっ……ありがとう、ございます」


そう、カルデアはこの国についてすぐ、昼間の海のような、明るい青色をした、薄く光沢のある着物のような服に着替えさせられた。

帯はカルデアの髪色より明るい金色で、合わせ目がずれないようしっかり絞められている。

それでも、雪国出身のカルデアからしたら、ナディア国の衣装は全体的に薄く、心許なかった。



「ただ、俺のように肌が焼け焦げたら大変だ、何か羽織るものを用意しよう」

「はい……」

「それから、すぐに会いに来れずにすまなかったな。執務室に閉じ込められて、会いたくても会えなかったのだ」


(会いたかったと……ガイアス様は思っていてくれてたのですね)


それだけで、カルデアの心は舞い上がってしまいそうなほど、歓喜に震えていた。


「これから、どこへ行かれるのですか?」



(ガイアス様はこの国の王、きっと多忙なはずなのに、これから私をどこかへ連れて行こうとしている。一体、どこへ……?)

カルデアは落ちないようにと、ガイアスの首に腕を回しながら尋ねる。


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