渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「俺は、そんなカルデアが……心から愛しい」
「っ……愛しい、だなんて……」
(そんな迷いなく、まっすぐに言わないで欲しい。止めようとしても、抑えきれない程に、あなたに惹かれてしまうから……)
「カルデア、ナディア国の男は強引な猛者ばかりなんだ。その心に攻め入って、必ず奪うから覚悟しておけ」
「あっ……あのっ……」
今度は恥ずかしくて泣きそうだった。
カルデアは泣き顔と赤い顔、両方とも見られたくなくて、両手で顔を覆う。
「おい、カルデア……今にも押し倒したくなるから、その可愛らしい仕草をやめてくれ」
「あ、えっ……」
「まったく、これでは理性が先に、根を上げそうだ」
そう言って熱い吐息を深く吐いたガイアスは、身の内にたぎる欲望に耐え忍ぶかのように、カルデアを強く抱きすくめた。