渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~



ガイアスの部屋の前にやってくると、カルデアはノックをして声をかけた。

しかし、返事は返ってこなかったため、失礼を承知で扉を開けてみる。


「ガイアス様……?」

部屋の中へ入ると、ガイアスは眠っていた。
側によると、洗い呼吸で汗をたくさんかいている。


「まぁ、酷い汗だわ……!」


カルデアはお盆を棚に置くと、側に置いてあった氷水の入った桶に、ガイアスの温くなった額の布を取って浸す。


「これで、少しは冷えるといいのだけれど……」


その額に新しい布を当てれば、ガイアスの表情が穏やかになる。

それに安心して、カルデアはガイアスの手を握った。



(どうか、早く良くなりますように……)


そう願うと、数時間後には熱が引いていった。

それを見届けたカルデアは、冷めたお粥をもう一度温めるため、部屋を出る。


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