渇愛の契り~絶対王と囚われの花嫁~
「なんだカルデア、俺が年寄りにでも見えるのか?」
「え? いいえ! 大人っぽいので、私よりずっと歳上なのかと……」
不満そうなガイアスに、カルデアは慌てて言葉を付け加える。
(でも、中身は子供のように無邪気な方だわ。そのギャップに、時々驚かされるのよね)
そんなガイアスの事を、カルデアはもっと知りたいと思う衝動にかられる。
話す度に知らないガイアスの一面を知ると、カルデアの胸は喜びに震えるのだ。
「そういうお前は、見た目も中身も聡明でしっかりしている、美しい大人の女だな」
「そう……でしょうか、なんだか照れてしまいます」
(そんな風に褒められた事が無いから……)
照れて俯きかけるカルデアの顔を、ガイアスは顎を掴んで上げさせる。