愛してるじゃなくて好きだと言って
「おーい、桜さん?」
「……」
だめだ、完全に寝ている。
布団にくるまってミノムシ状態の彼女をもう一度抱えてベッドへそっと下ろした。
床で寝るべきなのはわかっているが、あいにく布団はワンセットしかない。
一度一緒に寝てしまえば一度も二度も同じだ。
記憶が飛ぶまで飲んだ翌朝、目覚めた先にサクの寝顔があった時は心臓が止まりかけたが、なんの間違いも起きていなかった。
ギリギリ理性が勝ち、そのまま寝落ちしたことでお巡りさんの世話にならなくて済んだ。
手を出さなかった俺を褒め称えてほしい。
危機感の薄いサクに説教をしたのは言うまでもない。