愛してるじゃなくて好きだと言って
「くっ、こんな大きい娘産んだ覚えありません」
「男が産めるかよ」
「育ててもらって何よその口のききかた」
「育てられてませ~ん」
折畳式の机を脇にどかして、サクを横抱きにしてベッドへ落とす。
女にしては高身長のクセに線が細く抱きかかえても軽い。
もっと食べさせなければ、と母親じみたことを考えてしまった。
「ちょ、わりと高い所から落としたな」
「起きてるくせに自分で歩かないから」
「ん、もう何だっていいや。お休み」
「お休み、明日は?」
「……2限から」
「目覚ましかけとく」
「ん…」