愛故に
『ほら、ご飯作ったよ』


目玉焼きを箸で一口サイズに切り彼女の口元へと持っていった


「こんなのいらない!」


彼女はそれを手で払った。ベッドにお箸と目玉焼きが落ち、シーツは目玉焼きの油でシミを作った


『何してんの』


その行動に苛ついた俺の声は一段と低くなりその声を聞いた彼女はビクッと肩を震わせた


『せっかく作ってやったのにさ、それは無いよな』


「でも…、」


『でも、何?』
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