熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
「女性の前でお尻半分出しておきながら、『ケツくらい掻くわ』って開き直るような王子様ですけどね……」
一般の女性社員だけでなく、秘書室の先輩の聡子さんにまで、優月は美化されている。
彼の評価を覆したい気分になって、私はついボソッと小声でボヤき返す。
「え?」
私の小さな声が、はっきり聞き取れなかったのだろう。
聡子さんはグロスをポーチにしまいながら、首を傾げて聞き返してきた。
もちろん、はっきり伝えるつもりのない独り言だ。
私は大きく首を横に振って誤魔化す。
「なんでもないです。こっちの話」
そう言いながら、ハッと我に返って左手首に視線を落とした。
こんな話をしている時の十分って、割とあっという間だ。
もう行かなきゃ、優月を待たせてしまう。
「すみません。社長と合流する時間なので、失礼します」
そう言いながら急いでポーチをバッグにしまう。
結局中途半端にしかメイク直しできなかったけど、鏡に身を乗り出して顔をはっきり映して確認した。
「行ってらっしゃい」
聡子さんは私の誤魔化した独り言がまだ気になるのか、ちょっと狐につままれたような顔をしながらも、そう言って送り出してくれた。
一般の女性社員だけでなく、秘書室の先輩の聡子さんにまで、優月は美化されている。
彼の評価を覆したい気分になって、私はついボソッと小声でボヤき返す。
「え?」
私の小さな声が、はっきり聞き取れなかったのだろう。
聡子さんはグロスをポーチにしまいながら、首を傾げて聞き返してきた。
もちろん、はっきり伝えるつもりのない独り言だ。
私は大きく首を横に振って誤魔化す。
「なんでもないです。こっちの話」
そう言いながら、ハッと我に返って左手首に視線を落とした。
こんな話をしている時の十分って、割とあっという間だ。
もう行かなきゃ、優月を待たせてしまう。
「すみません。社長と合流する時間なので、失礼します」
そう言いながら急いでポーチをバッグにしまう。
結局中途半端にしかメイク直しできなかったけど、鏡に身を乗り出して顔をはっきり映して確認した。
「行ってらっしゃい」
聡子さんは私の誤魔化した独り言がまだ気になるのか、ちょっと狐につままれたような顔をしながらも、そう言って送り出してくれた。