熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
優月は顔を伏せてガシガシと頭を掻いている。


「進藤さんの話では、みんな揃ってナイスバディの美人だとか。そんな美女に慣れた優月が、私じゃ満足できないのはよ~くわかってるわよ。だって、優月にとって私はいつまでも子供でしょうから」


お尻の位置を軽くずらしながら、私も優月に向き合って言い募る。
優月はどこか困ったように目線を宙に彷徨わせた。


「綾乃、違うって。俺は別に、美人がいいとか巨乳がいいとかそういうんじゃなくて。ただ……オムツでハイハイしてたお前、俺は知ってんだぞ。いくら成人したからって、そう簡単に頭の切り替えできないし……」

「だから、そこが問題なの!」


私は優月の言葉を遮り、無防備なその腕を強く掴んで引き寄せた。
「えっ」と短い声を発した彼を引っ張ったまま、自らベッドに転がり込む。


私の背中の下で、ベッドがギシッと軋む音がした。
私はしっかりと天井を見上げる。
反射的に両手を突いて身体を支えた優月の身体が、私の視界を大きく遮っていた。


私の真上で、優月が小さく息をのむ。
驚きで見開かれた綺麗な瞳が、私を見下ろしている。


けれど、見つめ合ったまま、私たちは身じろぎ一つせずにいた。
ただ、お互いの瞳を探っていた。
それを見て、私の方が先に口角を緩める。
< 13 / 255 >

この作品をシェア

pagetop