熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
進藤さんがあんぐりと口を開けて驚いていたから、私は慌てて謝りながら顔を背けた。
そのまま、手の甲で乱暴に、グイグイと目元を擦る。
「お見苦しくないけど……どうしたの? 今日、決算報告会の最終日だったよね。……あ、懇親パーティーは終わったの?」
エントランスに物々しい警備態勢が敷かれていたこの数日、社内で何が行われていたかは、社員ならもちろんわかっている。
進藤さんの口から発せられたその言葉に、私はピクッと肩を震わせて反応してしまった。
彼はそれを見逃さずに、「綾乃ちゃん?」と声を低めて呼びかけてくる。
「パーティーで何かあったのか? ……優月は?」
彼の声に、少しだけ険しさが増したのが感じられる。
私は何度も首を横に振って誤魔化そうとした。
「な、なんでもないです。ごめんなさい、すみませ……」
「なんでもなくないだろ。何か嫌なことでもあったんじゃないのか? それなら、今こんなに綾乃ちゃんが泣いてる理由は、優月にも関係するんじゃないのか?」
まだ瞳いっぱいに浮かんだ涙で歪む視界の中で、進藤さんが見たことないくらい厳しい表情をしている。
彼はスーツのポケットからスマホを出して、手に取っていた。
そのまま、手の甲で乱暴に、グイグイと目元を擦る。
「お見苦しくないけど……どうしたの? 今日、決算報告会の最終日だったよね。……あ、懇親パーティーは終わったの?」
エントランスに物々しい警備態勢が敷かれていたこの数日、社内で何が行われていたかは、社員ならもちろんわかっている。
進藤さんの口から発せられたその言葉に、私はピクッと肩を震わせて反応してしまった。
彼はそれを見逃さずに、「綾乃ちゃん?」と声を低めて呼びかけてくる。
「パーティーで何かあったのか? ……優月は?」
彼の声に、少しだけ険しさが増したのが感じられる。
私は何度も首を横に振って誤魔化そうとした。
「な、なんでもないです。ごめんなさい、すみませ……」
「なんでもなくないだろ。何か嫌なことでもあったんじゃないのか? それなら、今こんなに綾乃ちゃんが泣いてる理由は、優月にも関係するんじゃないのか?」
まだ瞳いっぱいに浮かんだ涙で歪む視界の中で、進藤さんが見たことないくらい厳しい表情をしている。
彼はスーツのポケットからスマホを出して、手に取っていた。