熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
「だからユヅキは、私や他の女と遊んでたんだから」

「……それを知ってから、優月との関係を考えるようになりました。そりゃあ誰が見ても、優月には、大人で綺麗でスタイルもよくて……まさにマリーさんみたいな人がピッタリです。許嫁だからって、七つも年下で妹みたいにしか思われない私とじゃ、結婚しても優月は幸せになれない」


マリーさんが私に向ける瞳に、訝しさが走るのを感じながら、私はそっと目を伏せた。
身体の正面で組み合わせた両手に視線を落とし、自分でも言葉を考えながら口を開く。


「マリーさんも言ったじゃないですか。優月の妻は私でいい。従順でさえあれば。『女』は他で、って。私も心のどこかで、結婚しても、私はそれを許すんだろうなって思ってました。でも……それじゃ嫌だったんです。だから婚約解消を申し出ました」


一度言葉を切って、私はそっと目を伏せた。
こうして自分で声に出してみると、今でもパーティーの時と同じ激情が沸々と湧き上がってくるようだ。
今、ベッドにうずくまるように座っているマリーさんに、私はやっぱり嫉妬してる。


負けたくない、負けられない。
今までにはなかった感情が抑えられない。
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