熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
「……続けていいのか? 綾乃」


溜め息交じりの質問が浴びせられる。


「え?」

「え?じゃねー。気付いてるだろ? 俺がしてること、もうマッサージじゃなくなってるって」

「っ、ひゃっ……!」


優月の言葉に返事をするより早く、彼の手で私の身体はゴロンと向きを変えられていた。
優月はさっきからずっと私を跨いだ膝立ちのまま。
私は彼の頭の向こうに、部屋を煌々と照らしている天井の照明を目にした。


「続けていいなら、遠慮しない」


私を見下ろしながらそう言った優月の瞳に、胸の鼓動が大きくリズムを狂わせる音を立てた。


「優月……」

「マリーに嫉妬したなんて言われて、理性崩壊してるって言っただろ。してやってるのはマッサージでも、お前の身体に触れる許可もらったようなもんだ、こっちは。……気付いてるなら、抵抗くらいしてくれ」


優月の茶色い瞳が、光の加減か少し潤んでるように見える。


「……ちゃんと言ってなかったな。綾乃、俺は、お前が好きだ。いや……好きなのは子供の頃からずっと変わらないが、今はそうじゃない。お前が俺の前で油断して隙を見せるなら、そこに付け込んで俺の物にしたいって、ヤらしい欲求を解放してる」
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