熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
ボソッと呟くと、優月は一瞬の間の後、ギョッとしたような声をあげた。


「あの……マリーさんの胸、女の私でも柔らかくていいなあって思っちゃったから。だから、その……私のじゃ物足りないでしょ?」


おずおずと言葉を重ねると、優月は私の上でがっくりとこうべを垂れた。


「優月? どうしたの? あの……やっぱり満足できないとか……」


隠すつもりで胸に回した手に、無意識にギュッと力を込める。


「ダメだ、俺、負けそう……」


優月は顔を伏せたまま、小刻みに身体を震わせてそんな言葉を漏らした。
それがどういう意味かわからず、私が返した視線は不安たっぷりのものだった。


けれど、再び顔を上げた優月が私に向ける瞳には、強い光と力が漲っていて、さっき感じた色気が倍近くは匂い立っていた。
私の胸が、ドキッと大きく飛び跳ねたその時。


「言ったろ。別に俺は巨乳好きじゃないの。……お前だから欲しいんだよ」

「ゆづ……」

「愛してる。愛してる、綾乃。……くっそ……ゆっくりとか、もう無理だ……」


その言葉と優月の切羽詰まったような表情に、私の胸が際限なく高鳴った。
再びキスが落ちてくる。
啄むようなキスをしながら、優月が私の胸を弄り、そしてシャツのボタンに指を掛けているのがわかる。
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