熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
こんな私でも、三度目のキスともなると、多少は余裕も持てるらしい。
優月の唇と舌の動きになんとか食らいついて応えながら、彼の首に両腕を回していた。


私の行動に気付いた優月が、一度唇を離してから、照れ臭そうな苦笑を漏らす。


「ゆっくり、って言ってるのに。綾乃、煽るなって言っただろ」


口ではそう言いながら、優月は私の首筋に唇を這わせてくる。
唇にされるのとは違うキスの感触に、私の身体はビクンと小さく震えて仰け反った。


「ん、あっ……」


同時に、さっきまでくすぐったい感触しか落ちなかった胸に、はっきりと温もりと力を感じる。
私の胸を、優月がシャツの上から大きく撫で回してるのが感じられる。


「ゆ、優月っ……」


正真正銘初めての感触に、ビクビクと身体が震える。
私の反応を見て、優月は私の首筋から顔を上げながらクスッと笑った。


「何? さすがに怖気づいたか?」

「ち、違うの。あの……」


「ん?」とわずかに眉を寄せて聞き返されて、私はそっと自分の両方の胸を手で隠した。
そして、優月をチラッと見上げる。


「マリーさんみたいに、大きくなくてごめんね」

「……はっ!?」
< 214 / 255 >

この作品をシェア

pagetop