熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
「えっ……」
「穂積グループ恒例の親睦パーティーって知られてるからか、嗅ぎつけたヤツがいたみたいだ。俺に関することだ。対応して来ないと」
優月はいつもの仕事中と同じ口調で、キビキビと簡潔な説明を私に返しながら、自分は既にクローゼットに大股で歩いて行く。
着ていたシャツを脱ぎ捨て、糊の効いた白いワイシャツに腕を通している。
「ま、待って、優月!」
私も慌ててベッドから飛び降りた。
てきぱきと着替えを進め、穂積グループの御曹司の姿を創り上げる優月の背に、慌てて声をかける。
「それって、私のせいだよね? それなら私も……」
「綾乃はいい。今日はちゃんと休んで、明日いつも通り出勤してくれ」
優月はそう言いながらシャツのボタンを嵌め、その指先で私の額をパチッと弾いた。
「っ……」
「場合によっては、俺は明日出勤できないかも。綾乃、後は任せる」
優月は私に小さく微笑んで、私の答えも聞かずに寝室から飛び出して行った。
「あ……優月!!」
慌ててドアに駆け寄り、私も優月に続いて廊下に飛び出す。
けれど彼の背は、螺旋状の階段に吸い込まれるように消えて行った。
「穂積グループ恒例の親睦パーティーって知られてるからか、嗅ぎつけたヤツがいたみたいだ。俺に関することだ。対応して来ないと」
優月はいつもの仕事中と同じ口調で、キビキビと簡潔な説明を私に返しながら、自分は既にクローゼットに大股で歩いて行く。
着ていたシャツを脱ぎ捨て、糊の効いた白いワイシャツに腕を通している。
「ま、待って、優月!」
私も慌ててベッドから飛び降りた。
てきぱきと着替えを進め、穂積グループの御曹司の姿を創り上げる優月の背に、慌てて声をかける。
「それって、私のせいだよね? それなら私も……」
「綾乃はいい。今日はちゃんと休んで、明日いつも通り出勤してくれ」
優月はそう言いながらシャツのボタンを嵌め、その指先で私の額をパチッと弾いた。
「っ……」
「場合によっては、俺は明日出勤できないかも。綾乃、後は任せる」
優月は私に小さく微笑んで、私の答えも聞かずに寝室から飛び出して行った。
「あ……優月!!」
慌ててドアに駆け寄り、私も優月に続いて廊下に飛び出す。
けれど彼の背は、螺旋状の階段に吸い込まれるように消えて行った。