熱情求婚~御曹司の庇護欲がとまらない~
私がドキッとする隙も与えず、肌を重ねてくる。
優月の体温が、染み入ってくる。


「ふう、ん……あ、優月っ……」


大きな手で胸を揉みしだかれ、恥ずかしいくらい甘ったるい声が漏れた。
身体の芯からゾクゾクと断続的な刺激が湧き上がってきて、その度に私は身体を震わせ胸を喘がせる。


「優月……」


熱い吐息交じりの声で、彼の名を呼ぶ。
優月は一度ベッドに手を置き、私から身体を離した。
ギシッとベッドが軋む音と一緒に、「綾乃」と熱っぽく呼ぶ声が聞こえる。


「なあ、綾乃。……やっぱりお前、日本に帰ってこい」

「っ、え……?」


乱れた呼吸の中で、私は短く聞き返した。
私を腕で囲い込む優月を、涙で潤んだ目で見上げる。


「帰ってこい。語学研修打ち切って、帰ってきて早く結婚しよう」

「えっ。な、何言ってるの? 優月」

「一人でアメリカなんかに来させるくらいなら、綾乃の退職願受理すべきだった、ってずっと後悔してた。婚約解消とかプレス報告する前に、さっさと結婚しちまえば良かったんだ」

「ゆ、優月……」

「そうしたら、こんな苦しい気持ちで求めなくても……!」


吐き出すように言った優月が、顔を伏せて大きな息をついた。


「……頑張ってるのはわかるけど、このまま日本に連れて帰りたい。……離したくない」


優月は切なげに目を細め、早口でそう言い切ると、私に全体重を預けてきた。
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