大好きだった先生は今日も私を起こす

月曜日









水曜日しか学校にいく気がなかった私は、たまたま月曜日の授業を受けることになった














「もう先生とはしばらくお話できないのかな」








冬の図書室、新しい本の香り、窓からは夕焼け







「出席取ります」




真面目そうな先生がそう言う






そういえば、ふたりきりの授業の時出席取ってたっけ?
私だけだから取る必要もないか
っていうか本当に先生らしくない人だなぁ





ガラガラ...



「走ったからあちーよー」







...ん?








声がする方を振り向くと、
先生が立っていた





「なにしてるの!?」



「え、授業」



「え、先生ここの授業も持ってるの?」



「お前来ないから知らないんだよばか」






うそ、うそうそうそ!!!!!











「あと二回休んだら、追試」









喜んでいる場合じゃなかった...


















全く授業内容のわからない私
友人も少なくお話しするのは先生だけ。








「先生、こっちおいで」



隣の椅子をポンポン叩くと




「お前なぁ〜!俺は犬じゃないんだぞ〜!」




なんて、怒りつつも、
しばらくすると隣に座ってくる








そんな月曜日を、何回も過ごしていた。











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