大好きだった先生は今日も私を起こす

「卒業したら」











「いや、あの...連絡できなくて、ごめん。携帯壊れちゃって、できなくて。」




「ん、そ、そうなんだ...大丈夫、大丈夫だよ」




「個人情報持ってると、ほら、ね。落としたら怖くて...悪いんだけどさ...」



「う、うん...」




すごく悩んでいる顔をしている





「俺のイニシャルと生年月日検索したら、LINE出てくるから、追加して」



「.................え」



「卒業したら、卒業したらな!」




「う、うん!!!!!!!」







卒業したら連絡取り合っていいということを理解するのにすごく時間がかかった。
そして、家に帰ってすぐに検索をした。





”◯◯”



先生の名前が表示された。







あの人、本当に教えたんだ...
ただの鈍感?
連絡先を渡し逃げした人に連絡先教えたら連絡来ちゃうよ?
なんて思いながらも、連絡する口実も勇気も私にはなかった。







検索しては、携帯を閉じる毎日。






でも、先生の立場もあるし、一度も連絡はしなかった。













年が明け、2017年。



「もう卒業かぁ...」
友人達とファミレスで長話しをして、今日までの四年間を懐かしんだ。





先生からも卒業か、、、。






卒業が寂しく思えた1月。









ここから一気に急展開し出す。








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