大好きだった先生は今日も私を起こす
本音(佐田編)
「ハンナちゃん、どうするの?」
実は、先輩に相談をしていた。
「好きじゃないなら、思わせぶりはやめなさい。しっかり線を引くこと。
特別扱いしないこと
物を貰っても、彼女の前では付けないこと。」
「ですよね... 傷つけたくはないな...」
「でも、好きなら良いですよ。在学中はダメだけど、好きなら俺は応援します。
どちらかと言うとハンナちゃんの味方ですから、傷つけたら許しません。」
「傷つけません」
「と、言うと?」
ニヤッと笑う先輩に
「き、嫌いじゃないです」
よしっ!と頷く先輩
「他の先生方は、ハンナちゃんの好意だけではなく、佐田くんの好意にも気付いてるよ」
ドキッとした。
みんな秘密にしてくれているけれど
誰かが校長や教頭に口に出したら
二度と喋れなくなる
「卒業まで、我慢ですね」