大好きだった先生は今日も私を起こす
第二章
初めて聞く声
「お前、そろそろ恋愛したら?」
今年に入ってから仲良くなった二つ下の男友達のひーくん。
教室でくだらない会話をしていると
この前見かけた白いジャージの先生が現れた
「ねぇ、あの人って」
「あー、俺の副担任だよ。23歳だって、わけーよなー。」
「ふーん...どんな人?」
「あんまり喋んないよ、ていうかまだ一ヶ月も経ってないから先生も大変だろ」
「そっか〜、23歳か。若いね」
「ちょうど良い年齢だな〜」
「ちょっと、なによそれ笑」
そんなくだらない会話をしていたら、目が合った
確かに、喋らなさそうなタイプ
でも入ったばっかりだからか、生徒からも先生からも少し離れているように感じて、
ひとりの人を見ると話しかけてしまうタイプの私からすると少し心配だった
そんな私の心配をよそに、ある出来事が起きる。