大好きだった先生は今日も私を起こす







「先生のこと、好きだよ...」




そう俺に言ったハンナ




何も言われないと思っていた
このままお別れをし
会わなくなり
俺が後悔すると思っていた





「佐田さん、今までどこ行ってたんですか」


「まぁあの教室の鍵がないからどこにいるかわかるけどね」


「ハンナちゃん今さっき校門で見たなぁ〜」



可愛がってくれている先輩達がニヤニヤしながら見てくる




「別に、なにも...」



「「「嘘だな」」」



「...バレた」



「おめでとうございます」



拍手が響く職員室。



「いや、まだ、付き合ってはいません!」



そう言う俺に



「今はね!今は!」




こんな状況が、十月からずっと続いていたことを
ハンナが知るのはもっと先の話。









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