大好きだった先生は今日も私を起こす
蒸し暑い中、先生と二人きりの授業。
毎週、水曜日が、どんどん楽しみになっていた。
「よいしょ...」
廊下の奥で先生が、汗を拭きながら、重たい荷物を運んでいる
かわいいなぁ...
「せーんせっ」
気付いたら先生の隣にいた
「お。なにしてるの」
驚いた顔をしながら、荷物を置いた。
変わらず手にドキドキしてしまう
「ん〜と、お手伝いしに...」
「何の?」
私は笑顔で先生の手元を指差した
「いいよ〜 重たいし、女の子に荷物持ってるの見られたらお前の友達に怒られる」
またくしゃっと笑った。
その笑顔、狡い。
「なーに言ってんの、ほら。いくよ」
先生の荷物を持つとスタスタ先に歩いた。
「いいやつだな...」