守神様の想い人
洞へ到着すると、皆がすでに集まって、主役を今か今かと待ちわびていた。
「おっ!主役が来たぞ!」
入り口近くにいた男が叫ぶと、皆が振り向き拍手喝采がおこった。
長老を先頭に進み座につくと一斉に洞が静まり返る。
「あー、ゴホンッ。………皆、この度は素晴らしい報告がある。一つ目はガイルとリジュアの結婚。………それから、もう一つは皆もすでに聞いておると思うが、行方がしれんかったガイルの弟アミルが無事で、しかもリジュアの妹サァラと結婚するんじゃ。」
それを聞いた一同は大きく歓声をあげた。
結婚の儀式の前から人づてに話は伝わり、皆だいたいのことは知っていたので、口々に話して盛り上がっている。
長老が両手でそれを制し、また咳払いを一つする。
「長い話もなんじゃ、わしは長老として、ガイルとリジュアの結婚を認める。同じく、アミルとサァラの結婚を認める。さぁ!今宵はめでたい!皆、存分に祝おう!」
その言葉を合図に皆はそれぞれに騒ぎ始め、入れ替わり立ち替わり結婚する二組に声をかけた。
四人は皆がかけてくれる温かい言葉に胸がいっぱいになった。
特に守神様はガイルの弟のアミルとしてではあるが、村の皆との温かい交流を心底喜び、そして、なにより、側にサァラがいることが幸せだった。
横に座っているサァラは初めて飲んだお酒で頬がピンク色に染まっている。
そんな愛らしいサァラを見ていると、早く抱きしめたくてしょうがなくなるのだが、皆の手前我慢して、守神様も皆が注いでくれるお酒をグイグイ飲み干していた。
それを見ていたガイルが横から心配そうに話しかけてきた。
「おいっ!アミル。そんなに呑んで大丈夫なのか?」
すでに、本当の兄弟、親友のようにお互い思っている二人には、もう演技は必要なかった。
『大丈夫だよ。私には水とかわりないからね。』
杯を空にしながらケロリと言ってみせる守神様に、ガイルは安心したように笑った。
「本番はこの後だからな。」
片目をつむりながら意味ありげに微笑んで、自分も杯を空にした。
それを聞いた守神様は少し頬を赤らめながらサァラのほうへ視線を泳がせた。
視線に気がついたサァラが愛らしい顔でニコリと笑いかけてくれる。
守神様はたまらず、サァラの頭を掻き寄せ髪にキスをして息を吸い込んだ。
サァラの香りに思いがけず心酔してしまった守神様はそのままサァラを離さずうっとりとしてしまう。
サァラは真っ赤になって、されるがままになっていた。
村人からの酌や声がけも一通り済み、村人はめいめいにはしゃいでいる。
「おいっ。アミル。」
また、こっそりとガイルが声をかけてきたので、我にかえって振り向くと、ガイルが顎をしゃくって何か促した。
そのまま、ガイルはリジュアの手を引き座を後にしながら、守神様にも来るように手で合図をする。
守神様はきょとんとしながらもサァラの手を引き同じように座を後にした。
村人は気づかないのか、誰も何も言わなかった。
「おっ!主役が来たぞ!」
入り口近くにいた男が叫ぶと、皆が振り向き拍手喝采がおこった。
長老を先頭に進み座につくと一斉に洞が静まり返る。
「あー、ゴホンッ。………皆、この度は素晴らしい報告がある。一つ目はガイルとリジュアの結婚。………それから、もう一つは皆もすでに聞いておると思うが、行方がしれんかったガイルの弟アミルが無事で、しかもリジュアの妹サァラと結婚するんじゃ。」
それを聞いた一同は大きく歓声をあげた。
結婚の儀式の前から人づてに話は伝わり、皆だいたいのことは知っていたので、口々に話して盛り上がっている。
長老が両手でそれを制し、また咳払いを一つする。
「長い話もなんじゃ、わしは長老として、ガイルとリジュアの結婚を認める。同じく、アミルとサァラの結婚を認める。さぁ!今宵はめでたい!皆、存分に祝おう!」
その言葉を合図に皆はそれぞれに騒ぎ始め、入れ替わり立ち替わり結婚する二組に声をかけた。
四人は皆がかけてくれる温かい言葉に胸がいっぱいになった。
特に守神様はガイルの弟のアミルとしてではあるが、村の皆との温かい交流を心底喜び、そして、なにより、側にサァラがいることが幸せだった。
横に座っているサァラは初めて飲んだお酒で頬がピンク色に染まっている。
そんな愛らしいサァラを見ていると、早く抱きしめたくてしょうがなくなるのだが、皆の手前我慢して、守神様も皆が注いでくれるお酒をグイグイ飲み干していた。
それを見ていたガイルが横から心配そうに話しかけてきた。
「おいっ!アミル。そんなに呑んで大丈夫なのか?」
すでに、本当の兄弟、親友のようにお互い思っている二人には、もう演技は必要なかった。
『大丈夫だよ。私には水とかわりないからね。』
杯を空にしながらケロリと言ってみせる守神様に、ガイルは安心したように笑った。
「本番はこの後だからな。」
片目をつむりながら意味ありげに微笑んで、自分も杯を空にした。
それを聞いた守神様は少し頬を赤らめながらサァラのほうへ視線を泳がせた。
視線に気がついたサァラが愛らしい顔でニコリと笑いかけてくれる。
守神様はたまらず、サァラの頭を掻き寄せ髪にキスをして息を吸い込んだ。
サァラの香りに思いがけず心酔してしまった守神様はそのままサァラを離さずうっとりとしてしまう。
サァラは真っ赤になって、されるがままになっていた。
村人からの酌や声がけも一通り済み、村人はめいめいにはしゃいでいる。
「おいっ。アミル。」
また、こっそりとガイルが声をかけてきたので、我にかえって振り向くと、ガイルが顎をしゃくって何か促した。
そのまま、ガイルはリジュアの手を引き座を後にしながら、守神様にも来るように手で合図をする。
守神様はきょとんとしながらもサァラの手を引き同じように座を後にした。
村人は気づかないのか、誰も何も言わなかった。