時計と恋と嘘
聖母白雪女学院高等学部では私は女王だった

別に命令するわけでもない
ただ普通に授業を受けているだけ

皆と少し違うのは私が経営者の娘だということ
寄ってくるものはきっとお金が目当てなのだろう

何も言わなくても何かをしてくれる
私自身これが当たり前になっていて皆に甘えていたのだろう

ある日私の財布や携帯がなくなった

それなりに高価なものだ
私が一言 財布と携帯がない と言っただけで学院は大騒ぎ
すぐに取った犯人は見つかった
私の近くによくいる同級生の子だった

その子はそれから孤立していった
その時私の一言で人の人生を変えてしまうとわかったと同時に物凄い優越感に浸った

私の一言で人の人生を薔薇色にもどん底にもできる
なんて素敵なのだろうと

それからというもの私に優しくしてくれる子にはそれなりの褒美をあげた

私が上にいるという優越感
ちやほやされるという満足感

私はこの学院の女王なのだと
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