いつも側で君を感じるから。
「半分くらい片した時、急に光喜たちの声がして。あいつらどっから聞いたのかしんねーけど、俺らなんかのためにチームのやつら何人か集めてきやがって」
光喜くんたち…喧嘩慣れもしてないはずなのに二人の為に…。
「俺らには敵わねーと思ったやつらの矛先がどんどん光喜たちの方に向かっていくから俺と新で必死に止めた。光喜たちの気持ちはありがたいけど喧嘩もろくにしたことねぇ奴らだ、一発くらっただけでも気を失うかもしんねーからな」
「そっか…それで陽太くんを庇って…」
「そう。四宮が陽太を追っかけてって、それを新が止めに行ったんだよ。そん時に階段から突き落とされて…」
ゾッとした。
聞けば結構高い場所から落ちたと。
打ち所が悪ければ脳に異常が出たり下手したら死…。
考えたくない!
その場にうずくまると萌乃と泉が「大丈夫!?」と、心配そうに声を掛けてくれた。