記憶の中のヒツジはオオカミだったようです!
「俺にとっては、十分そそる。服なんてただの包装紙みたいなものだよ。楽しみなのは、その中身なんだ」
「な、なにを期待してるのか知らないけど、私は胸も小さいし、スタイルだってよくないからね!」
沸き上がる羞恥心に服の裾を下ろそうと試みるが、朔の手に阻まれてもっと上にあげられ、ついにはTシャツを脱がされる。
「俺を何だと思ってんの? そんなことくらいで幻滅すると思う? なめないでもらいたいな。俺は離れている間も、ずっと想ってたっていうのに」
やれやれといった様子で首を振る度、柔らかそうな前髪がさらりと揺れる。
なぜだか、その様子にかつてのはかなげな朔を見て、魅了されてしまう。
「俺はヒナのヴィジュアルに惚れた訳じゃない。初めて会った時から紡ぎ上げた愛なんだよ」
確かなことを示すように、首に鎖骨に胸元へとキスが下りてくる。
テレビの音の合間に耳に届くリップ音が、生々しく雪乃の耳を犯していく。
何か掴まるものが欲しくて、先ほど魅了された髪に指を通すと、腰を掴まれて引き離された。
どうしたのかと朔を見れば、自分のセーターの裾を掴むと男らしく脱ぎ捨てジーンズのボタンまで外した。
知らずに再会していたあの日、シャワー直後の朔の上半身を見たにも関わらず、行為を予想させる今は酷くなまめかしく見えて彼女は息を飲んだ。
発達した胸板、六つに割れた腹筋、二の腕も動きに合わせて筋肉が隆起する。
うっとりと見ていると腰と背中に腕が回され、ぐっと引き寄せられるとブラとジーンズに覆われていない肌が、朔の素肌に密着した。
同時にぶつけられた唇は、さっきまでのキスとは比べものにならいほど貪欲に雪乃の舌を貪り、啜り、熱く溶かす。
あまりの激しさに肌が擦れ合い、しっとりと熱い肌との接触に、生まれて初めて自分が女であると感じさせるほど、腹部の奥がきゅんっと疼いた。
解放された時にはお互い息が上がっていたが、朔は唇を首へと滑らせ胸元へと向かってキスで下りていく。
これ以上は素肌に唇を這わせることが出来ないというところまでくると、彼は呻いた。