記憶の中のヒツジはオオカミだったようです!
「これも脱がしてしまいたい」
朔は手を腰から撫でるように這わせ、ブラと肌の境目を親指でくすぐる。
体は期待でどこもかしこも敏感になり、少しの刺激でも甘い吐息を漏らしそうだ。
普通のブラと違い脱がしにくいであろう作りに、自分で脱ぐべきかと悩んでいると、朔の手がブラの裾を掴んでまくりあげらそうになりーー。
ピンポーン!
と、軽やかな音が室内に響き、朔は手を止めた。
二人で玄関の方に目を向けたが、彼はすぐに雪乃に目を向けると、数秒前にしようとしていたことの続きを再開させようとした。
けれど、雪乃の方は一瞬の間のおかげで性的欲求に支配されていた理性が落ち着いていく。
「ちょっと、待って! 誰か来たんじゃないの?」
「今日はオフだし、誰かが訪ねてくる予定も無い。放っておけばいい。そんなことよりも……俺に集中して」
「んっ……」
甘く誘うようなキスをされて、また欲求が高まっていくが、インターホンもまた鳴らされた。
無視しようと決め込む朔を知ってか、ご丁寧にもスマートフォンまで鳴り出した。
雪乃の腰を抱いたまま、ガラステーブルに手を伸ばした彼は、スマートフォンを手に取り画面を見ると電源を落とす。
一体、どんな相手からの電話なんだろうかと気になっていると、今度は雪乃のスマートフォンが鳴り出した。
「出なくていいよ」
「なんで? 両親からかもしれないし」
逃がすまいとする腕をぽんぽんと軽く叩き、緩めさせると雪乃は膝から下りて足元からTシャツを拾い上げ、スマートフォンを手にした。
その間に、三度目になるインターホンが鳴る。