ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
もっと嫌われる事言わなきゃ。




「一緒にいて楽だったけど、それだけ。

キスされてもさ、ヤりたいとかそんな風に全く思わなかったんだよね。

これって致命的だと思わない?


それに俺、がっつかれるの苦手なの。

そんなに男に飢えてたの?」




フッと鼻で笑って小馬鹿にするように言う。




わなわなと震える様子が見てはっきりとわかった。




あと一押し。




俺の事嫌いになって




最低なやつって罵ってくれて構わないから




だからどうか気持ちひきずらないで






「俺に惚れさせる自信あったみたいだけどさ…」
『最っ低!!』




パーンっ





乾いた音が響いた。





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