ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
由宇さんにはそんな大胆なこと出来るわけないって、わかってて言った言葉だった。


俺にも部長にも由宇さんから仕掛けるなんて、絶対に無理だってわかってて言った、意地悪い言葉。


ここでおかしな言い合いも終わるってそう思っていたのに。




『も、もしそれであなたが私に惚れちゃったら困るわ。
だからそんな事出来ないわ』



由宇さんは俺にそう言ってのけた。



一瞬、俺の気持ちがばれてしまったのかと、焦ったけれど、由宇さんを見るとそうではない事がわかった。



俺に言い負かされるのが悔しくて言ったんだろう。



顔を、プイと背けて口を尖らせてる。



意外と、負けず嫌いなんだ。



それは俺も同じだったりするんだけどさ。




それと、それだけ部長が大事なんだって事もわかった。



「これから俺が由宇さんに惚れる事はありません」




はっきりと由宇さんの顔を見て、そう口にすると、
由宇さんは背けてた顔をゆっくりと俺に向けて、複雑な表情を見せた。





< 214 / 344 >

この作品をシェア

pagetop