ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
足が出るくらい、俺に組み敷かれるのは嫌だったのかな。






ベッドの上から由宇さんが『大丈夫?』と声をかけてくるけど





……大丈夫じゃないよ。






もう限界だ。







「俺の方が…ずっと由宇さんを探してたんだ…。…やっと好きって聞けたのに…
やっぱりイヤだ。由宇さんの幸せをただ見てるだけなんて。

俺が……。俺と幸せになってよ」









部長とじゃなくて









俺と……幸せになってよ。






俺、由宇さん以外なんて考えられないんだ。















ふわっと、俺の頭を何かが包んだ。





それが由宇さんの腕だと気付くまで時間はかからなかった。












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