ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
顔を近付けて、口をちょっと前に突き出せば触れられる距離でキスをせがむ。




触れてしまいたくなる衝動をグッと堪えてるのは、
由宇さんから触れて欲しいと願うから。





俺からじゃなくて由宇さんからのキスが欲しいんだ。




『わかったわ。けどひとつだけ聞かせて?』





話す時に漏れる息が唇に当たるだけで触れてる感覚におちてゾクッとしてしまう。





「何ですか?」





『あなたは…私を……好き?』








「…出会った時から、ずっと由宇さんしか見てなかった。

ずっと由宇さんを探してました。

由宇さんが好きで仕方ない…」







やっと…好きって伝えられた。






好きと口に出せば、更に気持ちが込み上げて来る。





至近距離で見つめ続ける由宇さんの瞳が潤んで来たと思ったその時に




柔らかい由宇さんの唇が俺の唇と重なった。




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