ラブ・マスター? 【ラブレッスン番外編】
吸っていたタバコを消して、片付けをしている由宇の左手をとった。





『ちょっと。濡れちゃうわよ?』





水に濡れた手を自分の手と絡めて繋ぎ、口元へと持っていく。






そして





いつかのように薬指の付け根にキスをした。






口付けたまま由宇を見て、話し始める。





「今度の休みの日は、ここに似合う指輪を買いに行こうか?」





『え?それって……』





「エンゲージリング。結婚はまだ先になると思うけど、いい?」





尋ねる俺に、困惑顔の由宇。





『歩は、いいの?私まだ歩に釣り合うような女には、なれてないわよ?』





「でも、俺と同じくらい想ってくれてるだろ?」




本当は俺が由宇に釣り合う男になったらって思ってたんだけど、さ?





俺の努力も追い付かないくらい由宇はどんどん綺麗になってくから。




だから前に心の内でした決意とは、ちょっと違うけど。




だけど気持ちは一生変わらないって思ってるから。




この先もずっと由宇だけを愛してくって気持ち。





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