零度の華 Ⅱ
「もっと強度のあるガラスを用意しておくよ」
「ボス!!」
「ジェット、その子を運んでおくれ」
「ボス、コイツを許すのですか!?」
「ジェット」
「っ!!………了解」
何も言わせないライトにジェットは大人しく命令を遂行する
横たわっていた研究員の腕をとり、自分の首へ回して体を起こすジェットは、あたしを一瞥して部屋から出て行った
その目は鋭いものだった
あたしはただ、ジェットの背中を見送るだけ
「何日ここに滞在するか分からないが、僕の家に泊まるかい?」
『いいや、今回はホテルを用意している』
「そうか、君と話がしたかったんだが残念だな。今回は長引きそうかい?」
『明日には片付く。今日はホテルへ帰る。荷物も片付けたい』
あたしは拳銃を持ったままこの部屋を出た
廊下でライトと合流し、ライトの部屋へ戻る