零度の華 Ⅱ
「焦っているわけじゃない。俺達にはお前に構う時間がないだけだ」
面から見える範囲で皆があたしを睨んでいるのが分かる
単細胞な奴等は操りやすいから、頭を使わなくて済む
あたしは面の中でニヤリと笑う
『じゃあ、始めようか。ルールは簡単だ。制限時間以内に俺を殺せばお前達の勝ち、できなかったら俺の勝ち』
「制限時間はどれくらいだ」
『制限時間は警察がここへ辿り着くまで』
警察という単語に大きく反応をすると、焦りを見せる
内心パニック状態のENFER(アンフェール)の奴等が面白おかしくて、笑いを堪えるのに必死だった
そんな中、あたしとは正反対に必死に冷静を保とうとしている奴がいる
ソイツはあたしが電話をかけた相手だ