零度の華 Ⅱ
『お前に、そんな声が出せたとはな』
「お前を許さない」
いつもの柔らかいライトの姿は見られない
『許さないならどうする』
「殺す」
ライトは日本刀を鞘から取り出し、あたしに向かって来た
あたしは銃口をライトに向け立つ
十分引き付けたのちに引金を引く
「ボス!!」
ジェットの声は銃声にかき消される前に耳に届く
当たるはずだった弾はライトに当たらず、ジェットへと当たる
いや、正確に言えば最初から狙っていたのはジェットだ
「うっ!」と呻き声が聞こえると、ライトは向かっていた足を止め、あたしから後ろにいるジェットへ振り返る
左の太腿を撃たれたジェットは膝を付き苦しそうだ