零度の華 Ⅱ




「零(ゼロ)、お前は一体何をしたい」




受話器から漏れて聞こえるアナウンサーの声

内容はあたしが今朝殺したENFER(アンフェール)のことについて



数秒程の沈黙作った後、答える



『別に何もない。俺は俺の赴くままに行動しているだけ』



遠回しに"知る必要はない"と言っていることに気付いてくれただろうか

いや、違うな


鼠(マウス)の質問にはっきりとした答えが、自分自身でも見いだせないだけだ

だから、今はこんな答え方しかできない



「てめーはいちいち癪に障る言い方をするな。もう聞かねーよ」


それだけ言って切られた

やり返しだなんて餓鬼だな


そんなことを思いながらも、体は食べ物を求めているためすぐに忘れ去り、胃に食べ物を収めた

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